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台所用スポンジと環境問題

Eco

28 5月

イギリスで、友人宅に泊まった翌朝のことです。

ゆっくりと朝ごはんを食べて、「さあ食器を洗いましょうか」とキッチンでおもむろにスポンジを手に取ったら…。それは、なんとヘチマのスポンジでした。

バスタイムに体を洗うのにヘチマを使ったことはありますが、感触がゴワゴワ硬くてあまり使い勝手が良くなかった印象があったので、(ヘチマなんかでちゃんと泡立つのかなあ?)と半信半疑で使い始めました。

ところがこのヘチマスポンジ。見事に私の予想を裏切ってくれたのです。柔らかく、泡立ちも十分で、とても気持ちよく食器を洗うことが出来ました。

実は環境に悪いナイロンスポンジ

台所用スポンジ

習慣というのは、思考停止の生みの親のようなもの。物心ついた時から、我が家のキッチンにあったのはごく普通のナイロンスポンジでした。食器をナイロンスポンジ以外で洗うという発想はなく、ましてやそれが環境に悪いなどとは考えたことすらありませんでした。

しかし、確かにナイロンはプラスチックの一種。汚れやすいキッチンスポンジは、安価なこともあり、一か月もすると新しいものと交換していましたが、これは環境に良いはずがありません。

プラスチックはなぜ環境に悪いのか?

では具体的にナイロンスポンジの問題を考えてみましょう。

・プラスチックの一種なので、リサイクルもコンポストにもできない。
・抗菌スポンジには、バクテリアを殺すトリクロサンが使用されているので、水中生態系(藻など)に悪影響を及ぼす。

特に注目したいのは、この抗菌物質(トリクロサン)です。抗菌スポンジを使うことで、下水にトリクロサンが流れ込みます。しかし、下水処理でもトリクロサンは除去できないため、水中に溶け込み、今やアメリカの河川で検知される最も多い化学物質の一つとなっています(Kitchen sponge and Environment )。

藻類はバクテリアなので、河川や湖沼に入り込んだトリクロサンは、藻類を脅かしてしまうというわけです。そして、藻類に依存している多くの生態系にも影響が及ぶことがお分かり頂けると思います。

藻

ヘチマスポンジは使いやすいのか?

さて、友人宅で使ったヘチマスポンジがすっかり気に入った私は、家に帰ってさっそくヘチマスポンジを購入しました。

初めは、やはり少し固めで使いづらかったです。泡立ちもそこまでよくありませんでした。しかし、1週間もするとどんどんと柔らかくなり、使い勝手としては全く問題なくなりました。

ヘチマスポンジ
泡立ちも結構あります。使い込むにつれて柔らかくなってくるので、グラスなどが傷付く心配もありません。

また、ナイロンスポンジは、使っている間に小さなカスやトリクロサンが下水に流れ込みますが、ヘチマは100%プラントベースですから、その心配もありません。

使い始めてから3週間くらい経ちましたが、使用感はどんどん良くなってきました。以前はトマトソースなどの汚れがスポンジに付くとなかなか取れませんでしたが、なぜかヘチマスポンジにはそのような汚れも付きにくいように思います。

あまりに気に入ったので、お風呂用のヘチマスポンジも購入してしまいました。

ヘチマスポンジ、お風呂用と台所用。
手前がキッチンスポンジ。厚いものと薄いものの二種類ありました。水を含ませると膨らみます。

ヘチマスポンジの弱点は衛生面

しかし、ヘチマスポンジにも弱点はありました。それは、当然ですが抗菌スポンジと比べて雑菌が繁殖しやすいという点です。

ヘチマスポンジを清潔に保つには、以下のことに気を付けましょう。

・水を切り、乾燥させる。(お天気の良い日には洗濯物と一緒に干す。)
・定期的に漂白剤で殺菌をする。

また、環境負荷の高い漂白剤を使っては元も子もないので、塩素系ではなく酸素系漂白剤を使いたいものです。酸素系漂白剤の成分の過炭酸ナトリウムは、自然界にもある物質なのでエコ漂白剤なんですね(木村石鹸)。

「利便性」の先で壊れてく自然

現代は安価なプラスチック製のモノが氾濫しています。台所用スポンジは、その一つにすぎません。人間にとって便利なものが、私たちの目の届かない遠くで、じわじわと自然を壊していっているのです。

「自分がスポンジをヘチマに替えたくらいで、どうせ何も変わらないよ」と思う人もいるかもしれません。でも、気付く人が多ければその分だけ環境破壊を食い止めることが出来ます。

利便性ばかりを追求するのは、20世紀の悪しき遺産。スポンジを変えるくらい簡単なことです。身の回りの出来ることから始めていきましょう、エコな暮らし。

プラスチックはなぜ環境に悪いのか?
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