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子どものヴィーガン・ベジタリアンと学校給食。「お弁当は可哀そう」なのか?

Vege

25 5月
ベジタリアン お弁当

私たちは一家は、お肉、乳製品、卵を食べない選択をしています。魚介類はたまに食べるので、ヴィーガンではありません。子どもは現在(2020年)9歳です。

イギリスで暮らしてた時は、子どもは学校給食ではなくお弁当を持って行っていました。また、日割りで給食が注文できたのですが、毎日ベジタリアンメニューも提供されていたので、忙しい時は給食に頼ることも出来ました。

しかし、最近日本に本帰国して早々、学校給食の問題に直面したのです。

毎日お肉が入っている給食

「お肉だけ避けて、食べられるものだけ食べればいい。」

初めはそう考えていました。しかし、月単位の献立表が配られると、それはほとんど無理だということが分かりました。お肉が献立に全く入っていない日は、1ヶ月のうち1日あるかないか、という具合だったのです。

学校給食の献立表
今月も、1日を除いて、毎日何種類ものお肉が出されます。

また、牛乳は毎日基本的に付いてきますし、複数のおかずに肉類が入っていることも多いので、そんな日は食べられるのは白米だけ…というふうになってしまうのです。

それでは当然、お腹がすきますし、栄養も足りません。しかも、ほとんど食べられないのに給食費を支払うのもおかしなことだと思いました。

子どもと相談

私たちは、子どもに強制はしないというスタンスを取っていたので、献立表を見ながら子どもと話し合いました。「ユウが食べれる、食べたいと思うなら、給食でもいいと思うけどどうする?でも食べたくないなら、お弁当作ってあげるよ。そういう子はクラスにはいないとは思うけど。」

そう聞くと、しばらく考えてから「お肉は食べたくない。でも何にお肉が入っているのかいちいち確認して食べるのは面倒くさいから、お弁当でいい。牛乳もあんまり飲みたくないし」と言いました。

幸いなことに、学校はすぐに私たちの決断を快諾してくれました。

「一人だけ違うといじめられるから可哀そう」という排他性

しかし、Twitterで息子がお弁当を持っていくことを書いたら、「親が洗脳している」「体に悪い」「一人だけ違うといじめられて可哀そう」「肉を食べさせないのは可哀そう」などとコメントする人がいました。「洗脳」(激しい表現ですが…)や、健康に悪いのかということに関しては後日改めて書きたいと思います。

まずは、「一人だけ違うといじめられる、だから給食を食べさせてやれ」という意見について考えてみたいと思います。私は、この理論には面食らいました。

「一人だけ違う」ということで本当にいじめが起こるのならば、問題にされるべきは「いじめる側」のはずです。なぜ、そのような正義に反する態度を問題にせずに、不当に「いじめられる側」が信念や主義を曲げなけれないけないのでしょうか。

「一人だけ違うといじめられるから可哀そう」というのは、一見子どもを思いやっているかのように聞こえますが、そう言っている人の中に「違い」を尊重できない排他性があるのだと私は思います。

日本では、暴力を伴わない「仲間外れ」「無視」「陰口」いじめの割合が諸外国と比べて非常に高いことが分かっています(朝日新聞)。調査をした国立教育政策研究所は、「日本では仲間外れなどを大人が容認する空気があり、子どもに伝わっている可能性がある」と指摘しています。「村八分」の名残りでしょうか。

「一人だけ違うといじめられるから可哀そう」と言うのは、まさにそういった「大人の仲間外れを容認する空気」です。多様性を尊重しない、まやかしの「優しさ」なのではないでしょうか。

小学生くらいの子どもは仲間意識が強く、確かに集団と異なる存在を排除する傾向があるようです。それは万国共通の傾向です。しかし、多様性を尊重する姿勢を育てていくのが大人の務めです。

「肉を食べさせないのは可哀そう」は、自分中心の考え

肉
息子は、お肉を見ると「(もはや)死体にしか見えない」と言います。

では次に、「肉を食べさせないのは可哀そう」という考え方の問題点について考えてみましょう。それは「可哀そう」という主張が、自分中心の価値観に立っているという点です。

たとえば、

「犬を飼ってあげないなんて、可哀そう」
「共働きで子どもが可哀そう」

なんて言ったら、誰もがおかしいと気づくことでしょう。その人にとっては、犬や専業主婦(夫)が家庭の幸せには不可欠と考えているのかもしれませんが、それはあくまでその人個人の価値観に基づくものです。

犬よりも猫が好きな子どももいるでしょうし、そもそも犬が嫌いな子どもだっています。また、専業主婦(夫)が共働きの親よりよい子育てをしているとは、全く限りません。それに、そんな家庭の事情に口を出すのは、相当なお節介と言うものでしょう。

「肉を食べさせないのは可哀そう」というのは、その人がお肉が好きだからではないでしょうか。その人がお肉を好きなのは勝手ですが、自分のし好を基準に他人の幸不幸を決めつけるのは、行き過ぎだと思います。

実際、我が家の例でいえば息子はお肉が好きではなくなりました。「好き」というのは、単に味だけの問題ではありません。家畜の残酷な扱われ方や、環境問題のことを知り、「そこまでして食べたくない」と思うに至ったのです。

我が家の方針

日本の学校で、アレルギー以外の理由でお弁当にするのは相当プレッシャーがあると思います。息子はイギリスで育ったため、人と違うということに慣れています。イギリスでは、みんながサンドイッチをお弁当に持ってくる中、一人だけ毎日「オニギリ弁当」でした。他の子どもたちは、初めは珍しがっていたようですが、すぐに誰も気にしなくなった様でした。

私たちは、基本的に子どもの意志を尊重する方針をとっています。しかし、判断するからには情報が必要です。子どもには刺激が強すぎる屠畜シーンなどは見せたことはありませんが、年齢に応じた情報を提供し、親の考えは話しますが、最終的には本人に決めさせています。

親として出来る限りのサポートはするつもりです。しかし、たとえ集団圧力に屈してしまったとしても、それを受けとめていきたいと思っています。9歳の時に下した決断が最終決定ではありませんし、何より誰も、彼の人生を生きることはできないのですから。

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